クラインのメモ帳

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『ファイアーエムブレム聖魔の光石』プレイ感想

「簡単」や「初心者向け」と言われる作品のプレイ感想。
エイリークルートでクリアし、クリア後のフリーマップまではやっていません。
難易度はノーマルだったような…
プレイ時間は約50時間。
プレイ環境はWii Uバーチャルコンソールです。

【全体的な感想】
『暗黒竜』をクリアし、『紋章の謎』や『新・暗黒竜』、あるいは『外伝』をそれぞれ、少しだけプレイしていた私でしたが、「さあ、次はいったいどれをやろうか?」というのは決めかねていました。
そんな中、「『聖魔の光石』は難易度が低いため、初心者向けである」という情報を得て、早速、プレイしてみることにしました。
プレイしてみて、実際に、それほど難しいとは感じませんでした。
個人的には「簡単」と呼ばれる所以は、キャラクターが強くなりすぎる点にあるのかなという感じがしました。
ネイミーやアメリアあたりはかなり使い勝手がよかったです。
あと、賛同が得られるかどうかはわかりませんが、ストーリーを考慮すると、本作の主人公はエフラムとエイリークではなく、リオンやオルソンといった人物たちなのかなという印象を受けました。
それもあるため、現在は未プレイですが、いずれフリーマップではリオンを仲間にするところまで進めたいと思っています。

【システム】
戦闘マップ以外に移動マップが存在するのが、システム上一番の特色ではないかと思います。
『外伝』で初採用となったシステムですが、それ以来採用されてはいないようです。
あとは、クリア後に残党征伐の名目でフリーマップにチャレンジできるのが、特徴でしょうか。
個人的には、初めてのGBAでのファイアーエムブレムでしたので、戦闘中のアニメーションがとても可愛いなという印象を受けました。
キャラクターはもちろんのこと、特に、騎馬ユニットの馬がパカパカ動くところなどとても愛らしかったです。

【キャラクター】
キャラクターはかなり個性派ぞろいという印象を受けました。
主役を張れそうな人たちばっかりなんですよね。
敵キャラだとヴァルターも濃かったですね。
その割に、ラスボスの魔王フォデスは名前も覚えていませんでしたが……
ただ、個性派ぞろいであるがゆえに、ユニット数の制限は「うわー、誰を出そう……」と迷い、結局、見た目が好きなキャラでも泣く泣く使用を控えたりしました。
テティス、マリカ、サレフ、ミルラ、ターナあたりは使いたかったけど使えなかったキャラクターです。
エフラム編を選んでいたら、また変わったキャラ選択になったかもしれませんね。

それでは、印象に残ったキャラクターたちをご紹介。

エイリーク
主人公の一角。
エイリーク編を選んだので、「一角」を取ってもいいかもしれません。
この娘は最初から最後まであまり強くならなかった印象が強いです。
勇猛果敢なエフラムとの対比もあり、性格が優しい、ちょっと優柔不断な感じが、いかにもファイアーエムブレムの主人公だと思わせてくれるキャラクターでした。

ゼト
『聖魔』のジェイガンポジションということで、最初は使用を控えていました。
が、ストーリーにこれでもかと絡んでくるので、「まぁ、それだったら、出撃させるかなぁ。」ということで、レギュラーメンバーに。
結果的に、エイリークと支援を組ませることにしました。

ファード
エフラム、エイリークの父親にして、ルネス王国の国王。
出てきて、早速、殺されていたので「おいおい、こいつ死ぬためだけに出てきたぞ……」と衝撃を受けました。
もちろん、後々仲間になるらしいということは承知していますが……

ラーチェル
彼女が好きな方には本当に申し訳ないのですが、どうしても、おばさんという印象を拭うことができません……
「〇〇でしてよ。」等のセリフが原因かと思います。

ネイミーとアメリ
性格付けとしては両者とも、か弱い女の子という印象なのですが……
一旦、戦闘となるとふたりとも強い強い。
ネイミーはコーマと、アメリアはフランツと支援を組ませたのですが、相手方の男性よりも強くなりました。
ネイミーはフォレストナイトにしましたが、闘技場での稼ぎが非常に楽でした。
アメリアはジェネラルにしましたが、こちらの方は重装兵でありながら2回攻撃ができるほどの素早さだったので、敵をバッタバッタと倒すことができました。
あと、アメリアにはブーツも使って、移動力を上げましたので、とても強いユニットになりました。
女の子女の子した支援会話とのギャップが凄まじいふたりです……

ヒーニアスとヴァネッサ
このふたりで支援を組みました。
エンディングでは「愛人」という関係になるようです。
別に、全年齢のゲームで愛人というワードが出ること自体は問題ないと思うのですが、ゲームをプレイしたお子さんが親御さんに「愛人ってなぁに??」って聞かれたら、親はどう答えるんでしょうかね……

ターナとマリカとテティス
「あー、めっちゃ可愛いなぁ。」と思いながらも使わなかった女の子キャラクター。

リオン
本作の本当の主人公だと、私は勝手に思っています。
性格もいかにもファイアーエムブレムの主人公なんですよね、彼。
悲恋といえばそれまでなのですが、そうであるがゆえに「なんとか報われてほしい」と思わせるキャラクターだと思います。

【ストーリー】
プレイに当たっては、エイリーク編を選択しました。
13章までは、実はそれほどストーリーには魅力を感じていませんでした。
なんとなく、単調だなぁ、核心に迫るものがないなぁという感じがしていました。
しかし、それは個性豊かなキャラクターたちが多く登場する本作において、そのキャラクター性を描くために、ストーリー進行が多少犠牲にされたのかなという印象を受けました。
つまるところ、GBAソフトの容量の問題ですね。
そこから一転、14章、砂漠の国ジャハナでの戦いのあたりからは「愛と勇気の物語」という感が高まってきました。
実際、そこからは先はキャラクターの加入ペースが緩やかになるので、ようやくその分をストーリーに振り向けることができたという印象です。
本作では「敵」側の人間となるキャラクターたちが「何とかして自分の意中の人を手に入れようとする」描写が多く見られます。
叶わぬ恋、死者への恋慕、そして、秘め続けた想いの暴走…
未プレイの作品もあるので、如何とも言い難いのですが、本作までファイアーエムブレムでの恋愛といえば、成就するしないはありましたが、いずれも味方側のキャラクターを中心にしたものでした。
私自身、14章から続くこうした表現に対しては「あー、こういう愛の描写もあるのだなぁ。」と感心させられました。
そういったストーリー展開から、自分の中では「リオンこそが本作の主人公である」という認識が生まれたのですが、その認識の元、エンディングでリオンとエフラム・エイリークとの初めての邂逅を見たときには胸に迫るものがありました。

【音楽】
映像表現ともかかわるかもしれませんが、まず、ソフトを起動してからタイトルが出るまでのオープニングがカッコいいですね。
キャラクターの画像が矢継ぎ早にパシパシ出てくるところなんかは最高でした。
カッコいいと言えば、戦闘マップで自軍行動時の戦闘で流れる曲が何度聴いても飽きず、カッコいいなと感じました。
章を進めるほどに、自軍から攻撃を仕掛ける場面が少なくなってきたので、この曲を聴く機会が減ったのが残念なほどでした。
戦闘曲と言えば、闘技場の音楽が『外伝』の自軍戦闘曲だったのには驚きました。
この曲も1時間くらいぶっ通しで聴いても飽きないくらいには好きです。
テティスが踊りを踊るときの曲はそのアニメーションとともに、印象深い曲です。
これを書いてる時点では、『紋章』での踊り子を知っているだけですので、他の作品でもこの曲が使われているのかどうかは気になります。
マップ移動は本作の特徴のひとつですが、マップ上で移動先を選ぶ際の音楽も、プレイ中に何度も聴くだけに飽きない作りになっている印象を受けました。