クラインのメモ帳

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『幻影異聞録#FE』プレイ日記 80時間

タイトルの通り、『幻影異聞録#FE』を約80時間プレイしてみての感想です。
第6章の序盤まで進めました。
プレイ環境はWii Uです。

【全体的な感想】
この時点で、2019年にプレイしたゲームの中で『ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド』に次いで、プレイ時間の長いゲームとなりました。
4章ボス撃破時に手に入れたアイテムが「竜石の欠片」だと判明したことから、一気に動き出したファイアーエムブレム的展開を主軸に話が進みました。
正直、ストーリー的なある程度のオチやそこへの展開もある程度は知っているのですが、それでも「それを自分の目で見たい!」と思いながらプレイしているので、飽きを感じたことはこれまでのところありません。
5章ではマップに描かれた東京全域を巻き込んだ芸能イベント・エンタキングダムが開かれる中、その中で物語の核心へと迫っていくことになります。
過去に探索したイドラスフィアの、まだ踏破していない場所を探索させるというデザインは、新しいダンジョンを作るのを目的としてマップを不用意に広大にさせるのを防ぐためにはいい手段だと思いました。

【システム】
樹とつばさのデュオアーツが解放されましたが、結構唐突だったので、驚きました。
おそらく、「サイドストーリーをクリアする」と「選択肢に気を付ける」の二点がキーになっているのだと思います。

カルネージの強化についてですが、トロコン目的で「+1」のカルネージを作成しようとしたところ、ランダムで更に威力を高めることができるイベントが発生して、驚きました。
細かいところまできっちり作ってあるなぁ、という印象です。

カルネージ再強化の過程で、過去に覚えたスキルを再度伝授されますが、既に上位スキルを覚えていたりする場合は、ミラージュからのメッセージで、そのスキルを覚える必要がない旨が伝えられ、感動しました。
そういった場合、ビープ音での不可能であることを示唆したり、システム的なメッセージで教えてくれるものと考えていたからです。

セッションの継続についてですが、セッション→デュオアーツ→セッションとなるのは、「まぁ、そうなるだろうな。」と思っていたのですが、ここからさらに、セッション→デュオアーツ→セッション→デュオアーツ→セッションという流れは予想できなかったので、びっくりしました。
ここまで続いたということはもっともっと続く可能性も残されているのでは、と期待してしまいます。
これまで続いたセッションは上記の方法で最大18回になりました。

【キャラクター】
今回も個別に気になったキャラクターを。

蒼井樹
各キャラクターのサイドストーリーを最終までクリアする過程ですっかりロードっぽくなってしまいました。
カインが斗馬に「英雄とはなろうとしてなるものではない」みたいなことを言っていたような気がしますが、樹の場合、まさに知らず知らずのうちに、ここまで来たようなそんな気がします。
剣タイプのアドリブパフォーマンスの「揺るぎなき決意」の演出は、ベタながらも込み上げてくるものがありました。

織部つばさ
初めて「主演女優賞」を獲得しました。
一番乗りだったのは「レディアントスキルをマスターする順番が最初だったから」という身も蓋もない理由になるかと思いますが、特殊なパフォーマが必要になるスキルが各キャラいくつか存在するため、おそらく、この段階だと多くのプレイヤーがつばさのみが「主演女優賞」だったのかなと思います。

チキ
最後のサイドストーリーにて、ボス撃破後のイベントは感動しました。
チキ役の諸星すみれさんは本作で『Beastie Game』と『幻じゃない世界』を歌ってらっしゃいますが、前者は「ウタロイドTIKi」としていわゆるボカロ調にアレンジされた曲なのですが、後者は普通に人間が歌ったような曲に仕上がっています。
その謎が、このサイドストーリーをプレイして初めて解けました。
これまで「あぁ、いいよなぁ、こういう話。」という、ほっこりしたりニヤニヤしたりするサイドストーリーは多くありましたが、感動したのは初めてだったので、このゲームの奥深さの一端を垣間見た気持ちです。

剣弥代
最後に加わったメンバーだけにまだまだ色々な面が出てくる人物です。
戦闘中にメンバーを「交代」させたときに、それぞれのキャラクターに応じたセリフを発しますが「このオレが降板だと!?」には笑いました。
いずれにしても、すっかりフォルトナの一員といった感じです。
後述する残りのサイドストーリーも楽しみです。

【ストーリー】
メインストーリーは「ガーネフを止めよう!!」「暗黒竜を復活させないようにするには?」という展開で進められます。
あまりに王道的といえば王道的ですが、本作ではガーネフもミラージュであり、もちろん芸能関係者に憑りついています。
私は、その芸能関係者は「仕方なく憑りつかれた」のだと思っていたので、「自らの意志でガーネフと組んだ」と知り、まさにガーネフらしさがあっていいなと思いました。
黒竜復活を阻止するために、樹たちは「光の戯曲 ファイアーエムブレム」なるものを演じることになるのですが、実のところ、「ファイアーエムブレム」というものがここまでクローズアップされる作品は、『ファイアーエムブレム』シリーズでもそれほど数が多くはないと感じているので、『暗黒竜』が最初に触れたFEだった自分には嬉しい限りです。
サイドストーリーは上述の通り、チキのラストストーリーを終わらせて、残すところ剣弥代のストーリーのみとなっています。
冒頭と話の端々によく出てくる弥代のお父さん、剣親臣に関するものと理解していますが、どのような展開を見せるのかは全く読めません。
楽しみです。

【音楽】
チキの『幻じゃない世界』は上述の通り、とても感動しました。
あとは、デュオアーツ「フォーリンスター」で流れる『Feel』でしょうか。
この曲、最初は1章の終わりでつばさの姉である彩羽を救うために登場します。
その歌詞からは姉、そして、ミラージュであるシーダに対する想いが感じ取れますが、ここに至って、つばさの樹に対する想いも感じることができて、本当にいい曲だなと思いました。
まもりの『雨音のメモリー』もそうですが、特に、序盤で使われたこの曲が終盤になって再度使われるのも演出上、上手いと思いました。