クラインのメモ帳

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『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』プレイ感想

初代『ドラゴンクエスト』から30年を迎えて、なお新ジャンルに挑戦した意欲作のプレイ感想。
プレイ時間は、約50時間。
プレイ環境はNintendo Switchです。

【全体的な感想】
Switchを購入後、興味はあったけれども、なかなか手を出しづらかった作品です。
というのは、私自身、あまり、ゲーム内で物を作って、何かをするということにそれほど、興味がなかったからです。
よく、「ドラクエ版マイクラ」と呼ばれる本作ですが、本家『マインクラフト』が気になり、動画などを見たりもしましたが、いまひとつ。
悩んでいたところ、ゴールデンウィークのセールで安く買えることと、家内が「買ったら結構長くプレイすると思う。」とのことだったので、購入を決定。
ストーリーが面白く、購入後は一気にざざっと進めました。
序盤で徐々に慣れさせてから、難しくなっていく初心者向けのレベルデザインがいかにもドラクエという感じであまり、ストレスは感じませんでした。
少しずつ進めたい時はビルドで経験値を稼いだり、一気に進めたい時はクエストを攻略するなど、手持ちの時間に応じてプレイを変えられるのも良かったです。
そんなわけで、フリービルドモードは今のところそれほどプレイしていません。
「こんなドラゴンクエストもあるのか!」と感じた一作でした。
『ビルダーズ』は続編も出ているので、人気作と呼んでもいいと思います。
その2もかなりの評判のようですので、機会があれば遊んでみたいです。

【システム】
いわゆる「サンドボックス」のオープンワールドに近いゲームです。
古くからあるジャンルで言うと、アクションRPGということになるでしょうか。
プレイヤーキャラクターは男女から選ぶことができ、また、肌の色などのキャラメイクもできます。
HPと満腹度があるほか、武器や防具には耐久力があります。
ゲームは「何をすればいいかわからない」ということが無いように、登場するキャラクターがクエストを出して、ゲーム進行を促してくれます。
他の作品だと、いちいち指示されるのはしつこく感じるかもしれませんが、本作はキャラクターのセリフ回しに「ああ、ドラゴンクエストだ。」と感じることが多々あったため、あまりストレスには感じませんでした。
また、サブクエスト要素も少なかったと思います。
報酬的にはサブクエスト相当なのかもしれませんが、「それをクリアしないと先に進めない」という意味では、ほとんどがメインクエストだったと言っていいと思います。
各章、活動の拠点となる場所が存在し、そこに建造物を築いていくと、ビルダーとしての経験値が貯まり、レベルアップします。
これにより、主人公が強くなるわけではありませんが、各章クリア時の達成度に影響します。
また、建物を作ると経験値になるので、「宿屋を作ると住民の最大HPがアップする」などを利用すると、間接的にレベルアップにより強化される要素もあります。

【キャラクター】
ゲームプレイ中は特には意識しなかったのですが、『ドラゴンクエストモンスターズ』シリーズのような等身の低いキャラクターが3Dで動き回ります。
主人公以外の登場キャラクターはゲームプレイのアドバイスをくれたり、ともに戦ってくれたりと様々な協力をしてくれます。
モンスターの中にも色々な事情で主人公に味方してくれるものがいます。

それぞれのキャラの印象など。

ロロンド
こういう見た目の鳥山キャラは久しぶりに見たかもしれません。
ドクタースランプの則巻博士のような見た目で、豪快な笑い、ぐいぐいと自分の言いたいことを好き勝手言うタイプのキャラクターです。

ゆきのへ
「お前、その名前…」となったキャラクター。
名前からお察しのとおり、鍛冶屋要素を持っています。

イルマ、エディ、ケン
病を解くクエストを依頼されるも、それが不治の病であったために最終的にはゾンビ化してしまいます。
「あぁ、根本的な問題が解決しないクエストもあるんだな…」と教えてくれたキャラクターです。

ムツヘタ
初めてこの人の名前を見たときの感動と言ったらなかったですね。
ファミコン版『ドラゴンクエスト』の取扱説明書でしか名前を見たことがない人物だったので、まさかその名前をここで見ようとは夢にも思っていませんでした。

各種モンスター
一番、動いて楽しかったのはモンスターでしょうか。
攻撃モーションを3Dで見られたのが、個人的には新鮮でした。
「あー、メタルハンターってこんな感じで攻撃するんだー。」とか「おおきづちの攻撃をミスした時のモーションが可愛い。」など、見ていて楽しかったです。

【ストーリー】
本作はストーリーが良かったというのが、先へ先へとプレイを進められた理由なのかなと思います。
大まかなストーリーを知った時、「発売から30年が経つ、初代『ドラゴンクエスト』から、こんな派生ストーリーがつくれるなんて!」と感動しました。
一応、ポストアポカリプス物と呼べなくもないですね。
崩壊したメルキドリムルダール、マイラ、ガライヤ、そしてラダトームを再建し、人々に希望を与えるのが主人公であるビルダーの仕事です。
「あー、この街はこんな感じになってしまうのか。」と言った感動があるので、本作からプレイしても楽しめますが、原作をプレイしているとより楽しめるのは、ほぼ間違いないかと思います。

【音楽】
ドラゴンクエストシリーズで使われた楽曲がきれいにアレンジされています。
ですので、特段印象に残る曲というのはありませんでした。
しかし、そうであるがゆえに、たくさんある曲から、適切なものを選ぶのは難しいかと思いますが、楽曲の使いどころはそのシーンに合ったものが使われているという印象でした。
Switch版のフリービルドモードではベビーパンサーに乗れるのですが、その時の曲が『ドラゴンクエスト6』の空飛ぶベッドや魔法のじゅうたんの曲だったのですが、ベビーパンサーですいすい移動するのと、楽曲の爽快感がピタリとあてはまる選曲だと思いました。