クラインのメモ帳

ゲームや日常について徒然と

『ゼルダの伝説神々のトライフォース』思い出のゲーム

ゼルダの伝説神々のトライフォース』は1991年に発売されたゲームです。
テレビCMが有名な作品でしょうか。
残念ながら、というか、当然と言うか、リアルタイムで見た記憶はありません。
ハートのかけら集めが非常に難しかったゲームという印象があります。
本作は小学校低学年の時に初めて触れましたが、その当時の印象はとにかく「怖い」だったと思います。
スタル系のガイコツのモンスターが出てくるだけで怖かった記憶があります。
ボスなどはボス戦の音楽から受けるイメージもあって、とても恐ろしく感じました。
あと、恐ろしいといえば、デスマウンテンの演出と音楽は今でも身体が震えます。
初めてへブラ山からデスマウンテンへ行くシーンがありますが、「闇の世界に迷い込んだこいつらはいったい無事でいられるのだろうか…」とものすごく心配した記憶があります(エンディングで無事な様子が確認でき、ほっとしました)。
そういう意味では、非常な没入感を持ってプレイできた最初のゲームだと思います。
制作者サイドからすれば、これほど「してやったり」なプレイヤーもいなかったかもしれません。
本作ですが、当時のゲーム、特にRPGとしては珍しく(と、勝手に思っています)、ステージの攻略順にある程度の自由度があります。
今にして思えば、これはFCでリリースされた初代『ゼルダの伝説』の影響なのでしょうか。
FCの『ゼルダの伝説』は最近初めてプレイしたのですが、チュートリアルNPCによるアドバイスも何もなく、いきなり冒険の舞台に放り込まれた感じを強く受けました。
そして、それで進むべき道が分かるかといわれると、全然そんなことはないという…まぁ、とても難しいゲームだなという印象を受けました。
それに対して、本作は初見のプレイヤーでもきちんと進めることができる箇所と「あとはよろしく」と少し放置される箇所がミックスされている印象です。
「考えると分かるから、しっかり考えてみて」ではなく、あくまでも「あとはよろしく」とおまかせにされる、そういう印象なのです。
ただ、FC『ゼルダ』に比べると、使うべき手が少ないので、総当たりでやったとしても、なんとかなってしまうかと思います。
夢をみる島』や『時のオカリナ』以降は、そのあたりが調整され「考えると分かる」パターンがほとんどになったという印象です。
本作はキャラクターの印象が強いゲームでした。
出てきてすぐにいなくなるおじさんや、看板を抜くとついてくるおじさん、カカリコ村の足の速い人物、虫取り網をくれる少年などなど。
しかし、極めつけはオカリナ吹きの少年です。
オカリナ解放のイベントは、小学生ながら非常に悲しいと思うイベントでした。
オカリナの音、そして、木になってしまう少年……
終盤のキーキャラクター、爆弾屋さんも忘れられません。
特別製とはいえ爆弾を使うというギミックには、「まさか、こんな手段で…」と思わずにはいられませんでした。
シリーズ最新作の『ブレスオブザワイルド』は「あたり前」を見直した作品とされていますが、本作はいうなれば、その後のシリーズに続く「あたり前」を作った作品なのではないかと思います。
本作は『ニンテンドークラシックミニ』やNintendo Switch Onlineでプレイすることができます。
3Dで初めてゼルダに触れたプレイヤーなど「2Dゼルダをやってみたい!」と思う人には、アクセスもしやすいので、オススメできる1本だと思います。